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自律神経・ホルモンバランスについて

全身の内臓や血管などを支配する自律神経は、興奮モードを司る交感神経と、リラックスモードを司る副交感神経のペア。私たちはこの2つのモードの間を行ったり来たりしながら生きています。

 

しかし、この振幅があまりにも大きくなってしまったり、どちらか一方に偏りすぎ てしまったとき、私たちの体はコントロールを失い(失調)、様々な症状に悩まされることになるのです。

 

とかく現代人は日ごろから緊張を強いられています。緊張モードが強まれば強まるほど、いざリラックスモードにシフトチェンジした際、その反動は極端に大きなものとなってあらわれます。ちょうど弓を強く引いて放したときのようなもの、といえば分かりやすいでしょうか。

 

頭痛を例にとってみましょう。緊張時(仕事中など)にはグイグイと締め付けられるような痛みが、そしてふっと息が抜けたとき(帰宅後や休日など)、今度はズキズキと偏頭痛が。これはまさに自律神経の振幅が大きくなり過ぎていることの典型例です。

自律神経を調整し、この振幅を穏やかな状態にコントロールすることがいかに重要かおわかりいただけると思います。

 

自律神経を支配する視床下部は、内分泌系の上位中枢である脳下垂体をもコントロールしています。脳下垂体は、視床下部の支配下で様々なホルモンを分泌すると同時に、他の分泌腺からのホルモン分泌量を調節します。視床下部と脳下垂体は位置的にも機能的にも密接なため、自律神経バランスとホルモンバランスは常に大きく影響し合っており、鍼灸マッサージによる自律神経調整作用は、ホルモンバランスの調整にも大きな効果を発揮します。

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